看護師の「イライラ」コントロール方法|理不尽な患者にイライラしてまったら…どんな患者と接しても折れない心の作り方
ツイート「白衣の天使」だってイライラする!
「白衣の天使」などと言われることもある看護師ですが、中身は歴とした人間。
本当の「天使」ではありません。
嫌なことを言われればイライラもするし、腹も立つのです。
もともと、看護師には献身的で優しい性格の人が多いとも言われます。
しかし、看護師の仕事は感情や思想だけでこなせるものではありません。
看護師として「患者を全人的に理解する」「患者のありのままを受け入れる」などと言われても、実際にそれを全うできる看護師は皆無と言っても良いでしょう。
何故なら、看護師だって血の通った人間だからです。
看護師として働いていく上では、様々な患者に出会います。
もちろん、「この患者さんのケアに携われた自分は幸せだ」と感じることのできる患者もいるでしょうが、中には「二度と顔を合わせたくない」と思う患者もいたと思います。
理不尽な患者に出会うと、看護師でもイライラしたり、腹が立ったりします。
そんなイライラに振り回されて、一日中嫌な気持ちで過ごした経験を持つ方もいると思います。
今回は、たくさんの人間と接する職業である看護師が、イライラに振り回されない方法について解説します。
「理不尽な患者」と接すると、あなたはどうなる?
理不尽な患者と接した時、様々な反応をする方がいると思います。
- イライラするが、表面上は笑顔で取り繕っている。
- 明らかに表情に出てしまい、後で反省することがある。
- 後で同僚に話して、ストレス発散している。
- 誰にも言えず、モヤモヤした気分が数日続いてしまう。
- 自分に落ち度があったのだろうか?と自分を責めてしまう。
- 一晩寝ると忘れる。
中には、平然として何も感じずにいられる人もいるかも知れません。
このイライラ・モヤモヤを引きずってしまう人とそうでない人との違いは、「心の強さ」ではありません。
「考え方の癖」です。
いつまでも嫌な気分を引きずってしまうタイプの人も、自分の「考え方の癖」に気づき、それを意識的に改善することで、気持ちの切り替えが上手にできるようになります。
理不尽な患者と接した時の「イライラしない」対応術
1.イライラする感情を否定せず、冷静に受け止める。
イライラを抑え込もうとすると、焦って余計にイライラが募ってしまいます。
イライラしてしまったら、まずはその感情を冷静に受け止めましょう。
「自分は今、イライラしている」と、ありのままの感情を受け入れます。
「イライラしてはいけない」「イライラを鎮めなければ」などと思う必要はありません。
2.「理想の看護師」を演じる「女優」になる。
今、自分がいる場所を「舞台」だと思いましょう。
患者対応も全て「演技」で乗り切るのです。
「自分自身」と思うと様々な感情が去来しますが、「これは演技である」と思うことで、「感情」と「行動」を切り離すことができます。
3.「上から目線」になる。
理不尽なクレームを言われたりしたら、まずは「この人は、こういう見方しかできない歪んだ人なのだ」「こういう言い方しかできない表現力の乏しい人なのだ」「コミュニケーション能力の著しく低い人なのだ」と割り切りましょう。
そして、「かわいそうな人だなぁ」と上から目線になってしまうのです。
同じレベルで腹を立ててはいけません。
傍から見たら、理不尽なことを言っている人よりも、理不尽なことを言われても我慢して聞いてあげている人の方が「上」に見えます。
いわゆる「大人の対応」をすることで、自分を優位にします。
「理不尽なことを言う人は、低レベルな人間だ」と思えば、腹が立つよりもむしろ憐みの気持ちが湧いてくるかも知れません。
4.「イライラする魔法をかけられた!」と思う。
理不尽な患者との対応を終えた後、しばらく嫌な気持ちを引きずってしまうことがあるかも知れません。
そのような時は、「イライラする魔法をかけられてしまった!」と思うようにしましょう。
そう思うことで、イライラを引きずることがバカバカしく思え、気持ちを切り替えることができます。
いつまでもイライラに振り回されるのは時間の無駄だと思うようにしましょう。
イライラの魔法は、必ず解けます。
5.気持ちを紙に書いてシュレッダーする。
どうしてもイライラが収まらない時は、思いのたけを紙に書いてぶちまけましょう。
そして、その紙をシュレッダーします。シュレッダーされると同時に、自分の気持ちも一緒に粉々になっていく感覚になれます。
理不尽な患者に悩まされない職場があるって知ってた?
実は、看護師が「理不尽な患者」に悩まされないような対策を講じている病院もあるのです。
例えば、「患者相談室」という部署を設け、患者からのクレーム対応の一切を請け負ってくれる病院があります。
また、エリア・土地柄によっても、患者のタイプが異なります。
自分はいつも理不尽な患者に悩まされているのに、看護師の友人に話を聞くと、「うちの病院にはそんな患者いないよ」などと言われて驚くことがあるのではないでしょうか?
理不尽な患者の対応を経験することは、看護師としての経験値を高める機会にもなりますが、それがストレスとなるようなら、よりストレスの少ない職場への転職を検討しても良いかも知れません。
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